近年、イベントナースという働き方が注目を集めています。イベントナースとは、コンサートやスポーツ大会、企業の展示会など、さまざまなイベントで医療サポートにあたる看護師のことです。一般的な病院やクリニックとは異なり、イベント会場という特別な環境で働くため、特異性が強く、大きな魅力とやりがいがあります。
イベントナースの最大の魅力は、非日常な刺激を得られることでしょう。日々同じ場所で働くのではなく、毎回異なるイベントに参加することで、新たな経験や人々との出会いが生まれます。よって、飽きることなく仕事に打ち込めて、自己成長の機会も豊富にあります。また、イベントの裏側を知ることができるのも魅力です。普段は見ることのできないステージ裏での準備を見たり、イベントの進行をスタッフ目線で体験したりできます。イベントナースとしての主な役割は、参加者の身の安全を守ることです。突然の体調不良やケガが発生した場合に迅速に対応し、適切な応急処置を行うことが求められます。さらに、必要に応じて救急車の手配や医療機関との連携も担います
イベントナースとして任務をこなすには、緊急時の対応力やコミュニケーション能力が不可欠です。医療機器が充実していない、限られた環境とときに一刻を争う状況の中で、的確な判断を下さなければならないからです。とはいえ、イベント内容によって求められる看護は異なります。スポーツ関連のイベントになれば、運動器の専門知識を持っておく必要があり、事前の情報収集・準備が欠かせません。イベントナースの活躍の場は広く、求められるスキルも多岐にわたります。しかし、イベント会場での看護体験は、やりがい・達成感も大きいため、多くの看護師から人気の職種となっています。